日常で使える心理術5選(Part3)
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目次
「体の動き」で相手の思考を読み取れ
カウンター越しでよく接客する人ならよく知る事実をお伝えしたいと思います。
人があなたの商品やあなたが進めるものに興味をもっているかどうか、その体の動きを見れば簡単にわかる法則が存在します。
太鼓の昔から人間は獲物を得るために狩りを行い、その生活を保ってきました。その遺伝子は確実に現代の私たちにも引き継がれているのです。どこに引き継がれているのでしょうか?
それは体、正確には体の動きです。試しに少し思い出して頂きたいのですが、あなたは緊張した時、手が冷たくなりますよね。なぜだか、分かりますか?実はこの時、あなたの血液は一気に足に集まっているのです。
なぜ足なのか?人間は本能的に恐怖を感じた時、その場からいち早く逃げ出さなければならないと思うからです。太鼓の民が狩猟をしたとき、獲物から反撃されることも多々あったことでしょう。その恐怖を感じた時、すぐに逃げ出せるようにできているのです。
このように、あなたの商品に対して興味を持っていない人には、太鼓の昔から引き継がれた本能が現れる、確実に見分けられる体の動きが存在します。
1番確実な部分は足の向きです。足があなたに対して真っ直ぐ向いていないのであれば、あなたがいくら話したところで、無駄に終わる事が多いのです。足が外、これはあなたから逃げたいという動きであり、あなたの商品に興味がないという信号です。
もうひとつ見て欲しい部分は体の距離、つまりパーソナルゾーンです。
あなたが話している時の距離が、時間が経つにつれて、徐々に離れているのであれば、それ以上は話さない方がいいでしょう、時間の無駄です。逆に距離が変わらない、もしくは近くなった場合はどんどん売り込んで行きましょう。
これは心理学用語で『ノンバーバル(非言語)コミュニケーション』とも呼ばれ、できるだけセールスマンが無意識に感づいているものの正体です。
性格を瞬時に読み取り信頼を得る
知り合いが100人いれば100通りの性格があります。本当は相手の性格を1から分析し、それに合わせて対処法を変えるべきなのですが、なかなかそんなに悠長なことを言っていられないのが現実です。
『コールドリーディング』という言葉を聞いたことはあるでしょうか?偽占い師やニセ霊能力者がよく使う話術で、なんの前準備や下調べもせずに、あたかも相手のことを言い当てたように見せるテクニックです。
そしてその逆が『ホットリーディング』です。下調べをし、調査をし、その情報を元に相手のことを知っているかのように言い当てていくものです。もちろん相手は下調べをされていることを知らないので、『この人、私のことがなんでもわかる』と信頼してくれるようになります。このホットリーディングを使えば、顧客を1から分析しなくても、相手はあなたのことを信頼してくれるでしょう。
ホットリーディングには多様な方法がありますのでここでは最も簡単な方法をお伝えします。
まず、あなたがその人と喋っている時、その人の身につけているものをよく調べてください。服装、ヘアスタイル、時計、アクセサリー、靴、カバンなど、これらは必ずその人のライフスタイルを表します。地味な服装ならシンプル好きか、倹約家。派手な服装なら目立つことが好きで、自己主張が強く浪費家。服は地味なのに、持ち物だけがブランドで固められている場合はこだわり派だが無頓着など、多くの情報を得ることが出来ます。
このように服装や持ち物である程度相手の性格がわかってくるので、それに合わせてセールストークを作り替えれば、一気に信用されるようになります。
相手の性格がまるわかり!5つの心のバランス
『メンタルマイニング』とは、心を掘り下げる手法です。根本となるのは、5つの心のバランスをグラフにした『エゴグラム』を手法に置き換えたものであり、この手法を学ぶためには長時間を必要とします。ここでは、概略的な部分を取り上げ、簡単なメンタルマイニングのテクニックを学んでいただきましょう。
メンタルマイニングでは基本的に5つの心の状態を取り上げ、相手の性格を見抜いていきます。まず『父親の役割』の厳しさを示す心。『母親的な態度』の優しさを示す心。次に『大人な態度』の理性を示す心。そして『自由な子の心』の自由奔放さを示す心。最後に『いい子の心』の協調性を示す心です。
相手の会話の中で、厳しさを感じる言葉が多い場合、『父親の役割』の値が高く、逆に優しさを感じる言葉が多い場合は、『母親的な態度』の値が高いということです。これら5つの心の状態を会話の中で見つけ出し、その値の1番高いものがその人の表面上の性格になります。
もうひとつ見つけなくてはならないのはその人の低い値です。低い値にある性格は得てしてその人の性格の裏の性格で、本人しかしらない性格とも言えます。
高い値と低い値を算出し、会話の中でその値に当てはまる性格に近い会話をすることで、相手は『この人は私のことをよく理解している』と肌で感じ、あなたに対する信頼度が増していきます。
相手からプロポーズしれもらう方法
男性は若い頃は、派手でキラキラしている女性、ワガママで自分勝手な女性でもかわいげがあれば我慢して付き合いますが、30代以上になり結婚を意識し始めると、奥手でおとなしく地味な女性を選び始めます。
癒し系で天然ボケっぽいふわふわした雰囲気の女性は安らげるし、母性的なオーラを持っていて、居心地の良さを感じるようになります。また、このような女性は男性の話を聞くのが上手で、縁の下の力持ち的なサポート能力を持っています。
また、男性心理には『保護欲求』と『支配欲求』の本能があることは有名で、『守ってあげたい、大切にしたい、大事にしたい』という気持ちや『俺色に染めたい、連れ歩きたい』などという相手をコントロールして征服したい欲求を持っています。簡単に言えば、この2つの条件を満たす女性になれば結婚を意識させることが出来るということです。これはちょっとドジっ子で危なっかしい感じがあったり、背が低く華奢な体型をしているなどの外見的な要素も含まれています。
本当の悩みやコンプレックスを相談してくれる、悲しい時や泣きたい時などに彼氏を頼って甘えてくる、なども高ポイントでしょう。高身長でモデル体型の美人、自立していてなんでもてきぱきこなすキャリアウーマンに意外と独身が多いのは、高嶺の花だと思われて声をかけたりアプローチを仕掛けたりしづらいのと同時に、男性の保護欲求、支配欲求を刺激しないからです。
こうしたことが分かれば、何をすれば相手が結婚を意識し始めるかがわかってくると思います。
サブリミナルとは相手の気づかないうちに意識に植え込むテクニックのことですが、あなたがもし相手の『保護欲求』と『支配欲求』を刺激していないのなら、よく考えないと、いつまでもプロポーズして貰えません。どうしても譲れないプライドをおもちなら仕方ありませんが、結婚を、そしてプロポーズをして欲しいのなら、必ず『保護欲求』と『支配欲求』を刺激するように自分自身を変えてください。
相手の本心が知りたければここを見ろ
人間の知性がいくら高いと言っても、やはり動物であることに変わりはありません。決まった心理状況においては、ほぼ決まった反応を起こします。
犬を思い出して頂きたいのですが、主人に安心して服従している時、必ずお腹を見せます。あの動作は自分の弱点である腹を見せて、自分は全てを見せていますよ、という意思表示なのです。
面白いことに人間もこのような動作を行います。
人間にとって弱点の1つに喉があり、この部分を失うと人間は話すことが出来ません。そしてこの部分が最もその人の本心が現れる部分の1つでもあります。
よく喧嘩など、相手と衝突する前、顎を上げて牽制する場面がありますが、あれは喉を見せることで、自分は弱点をさらけ出せる人間であり、お前など相手にもならないという心理が働いているのです。
もしあなたが初対面で会話をしている時、相手が仰け反り顎を上げて会話をしている場合、その相手は間違いなくあなたより立場が上だと考えています。
逆に隠すように顎を引いている場合、自分の弱点を見せるのが嫌だということです。
思い出していただければ分かりますが、立場が上の人が顎を引いてあなたの話を聞くことはないと分かるはずです。顎を見せ、椅子に深く座り、仰け反ってあなたと話しているはずです。
このように相手が喉を隠すかどうかで、あなたをどのように見ているのかがわかります。
これは異性間でも同じことが言えるので、今後は観察してみてください。
終わりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
次回も日常で使える心理術についてお送りします。
気になる方はぜひ読者になっていただけると幸いです。
それではありがとうございました。