日常で使える心理術3選(Part5)
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目次
依存心が強い人を手なずける
どこの世界にも依存心の強い人がいるものです。
職場であれば仕事のできない部下や上司が挙げられます。「この問題はどうすればいいでしょうか」といつまでも質問を続ける全く成長しない部下や、「これとこれをやっておけ」と、自分は全く動かずに、楽をしようとして部下に依存する上司など。
プライベートなら「あなたがいないと生きていけない」なんていって、常に相手に守ってもらうべき存在であることをアピールし、愛情と保護を求めようと、相手の迷惑を顧みず過度な依存状態になるメンヘラ女。
これらの人種に共通することは、共依存性人格障害、つまり「心の病」です。この病は他人から常に世話されることを求め、行動の保証を得ようとする依存的な性格構造です。常に相手からの承認を求めるなど、自分自身の人生に対する主体的責任から逃れようとするのが特徴です。
あなた自身が「この人かなり依存性だな」と感じたら、とにかく次の方法でやり過ごして下さい。
それは相手が何かをする度に、とにかくほめてあげることです。
依存性の部下の行った誰でも出来る簡単な仕事、例えばコピーをすることであっても、それを褒めてあげて下さい。「気が利くね」、「仕事がはやいね」など。
このように褒められると依存性の人の自尊心が高まり、自分に自信を持つことが出来るようになります。あとは根気よく褒めてあげることを続けるだけです。
さらに、ここだけの話。実は依存してくる人を地獄の底にたたき落とす悪魔の様な方法があります。
それは褒めた後にけなすことです。例えば、前述の「よく気が利くね」のセリフの後に、「でももっと気を遣わないと逆に迷惑なんだけど」などと言ってみてください。相手はさらに自信をなくし、それがもっと続くと、もうあなたと一緒にいたくないと考え勝手に離れていきます。
ただし、ほどほどにしないと、後ろから急に恨みを買われてナイフで刺されてぶっ殺されてしまうことも無きにしも非ずなので自己責任で。
快を焦らして主導権を握る小悪魔テクニック
人間が物事を判断する時、実は2つのことを比べて判断します。
例えば、友達に買い物に誘われたとします。ここで人は自分にとってメリットがあるかデメリットがあるか、もしくは言い方を変えれば快か不快かを判断します。
「買い物は楽しいし、友達と色々話せる」と快を感じたら行くし、逆に「買い物は面倒だな」と思えば不快に感じるので、きっと友達の誘いを断るでしょう。このように相手にとってのメリット、デメリットを判断すれば、物事はスムーズに進みます。もしあなたが主導権を握りたい場合、相手の快を大きくする必要があります。
そこであなたにして頂きたいのは、快を焦らして、より大きな快に繋げるというアクションです。
例えば、付き合い始めのカップルがいるとします。
相手はあなたにLINEをしてきました、明日どこでデートしようかと。そこで、すぐに返事をせず、少し焦らして時間を置いて返事をします。
誘った相手はやきもきしながらあなたの返事を待っています。
そこですぐに返事をすると、恋愛での優位性は損なわれます。しばらく返事がないと、相手の中で不安が募ります。
「もしかして嫌われてる?」「他に気になる人がいる?」などと妄想が始まるかもしれません。そのタイミングで返事をすると相手はすぐに返事が貰えなかった時に比べて喜びが大きくなり、あなたに返事を待たされたことを快の経験として認識するわけです。するとその後、あなたのリードに不快を感じることは少なくなるでしょう。
勿論この方法は仕事でも使うことができ、メールや電話の返事を少し遅らせることで、相手は忙しいのにわざわざ返事を返してきたと想像するでしょう。よく、返信などは早めにしなさいとといている人がいますが、主導権を握りたいのであれば、絶対にすべきではありません。
ちなみにこのようなテクニックは小悪魔と言われる女子の得意技であり、水商売の女性に恋をしたことある男性なら、よく思い返していただければ、思い当たる節が沢山あると思います。
もう一つ、相手に対するメリットデメリットの提示についてお話します。
例えば、あなたが就活生の場合。
人事との面接の場をイメージして下さい。あなたは非常にやる気があってパッション溢れるはきはきした就活生。しかし面接ではどうも抽象的で具体性に欠けている。
「ぼくは必ず御社に入りたいです!御社に入社したら○○のようなことに必死に取り組んでいきたいと思います」とどんなに情熱的に語っても、人事は頭を悩ませることでしょう。
なぜだと思いますか?
それは、その子が自社に入社したとしても、自社におけるメリットを何も提示していないからです。人事も必ずこの子は会社で利益をあげる人材になるだろうと確証がないと採用はしないことでしょう。
面接はお願いや要求の場でもあります。要求する側のコツとして「私があなた方の会社に入ったらこのようなメリットがあります」と明確にしておく必要があります。
「御社の経営理念と私の考えにマッチングする面があったため志望しました」は正直聞き飽きました。
もう一度言います。自分が要求する側で相手からyesを引き出したい場合は、私の要求を受け入れればあなたにこういうメリットがありますと明確に伝えることです。
しゃべり方なんて料理のレシピと同じです。作り方、やり方なんて覚えてしまえば自分のものになります。練習ですよ?
頑張るあなたに幸あれ。
ミスをしても必ず評価を上げる方法
何をするにしてもミスをすることは当たり前で、全てを完璧にできる人間は存在しません。しかし、同じミスをしても、その1回で信用がなくなる人間もいれば、逆に点数を上げ、さらに信用を積み重ねる人間も存在します。
この例として、高校野球をあげます。
控えや二軍、三軍の能力の無い選手が試合に出てミスをしたら、監督から罵声を浴びさせ即交代させる事なんてザラです。しかし、エースピッチャーや4番の調子が悪い日は、「そういう日もある」みたいな、そもそも信用が置かれてる選手に対しては甘々です。ひいきのありまくるスポーツ界ではしょうがないことですが。
そのようなひいきが大嫌いで居た堪れない人はすぐにチームスポーツをやめて陸上を始め、長距離選手にねることをオススメします。自分との勝負の世界ですから素敵ですよ。
話が逸れましたが、本題に戻ります。
アメリカで罪を犯した人が裁判を受ける際、「自分のしたことを悔い改めます」と言い、被害者側にしっかり謝罪をした上で、「必ず賠償をしていきます」と情状酌量の余地があるとされれば、罪状が軽くなることがあります。
このように謝罪の後で、きちんと代替案を示せば、陪審員の印象は良くなり、加害者に対して加害者に対して感情を動かされることが実証されています。
これは普段の私たちの仕事においても使えるテクニックです。
例えば、急な仕事を頼まれて、あまり気乗りしない場合は「すみません、予定があって出来ません」と言わずに、「すみません、今日はどうしても無理なんです。明日以降なら必ず出来ます」と言えば大丈夫です。
それが嘘の理由でも特に問題ありません。
先に「すみません」と前置きした後で、「○○なら出来ますので」と具体案を提示して、やる気を見せておけば、相手のあなたに対する印象がプラスになるはずです。
しかし、この例で言えば、後日本当にやらなければ逆に印象は下がってしまうことになるので、嘘の付き方は自分で研究してみて下さい。
嘘なんてつくものじゃないと戯言を抜かしてる人も世の中大多数居ますが、嘘をつかない人間なんていません。断言します。世の中みな少なからず偽善者です。
最後に1つ注意があるのですが、人からの提案や依頼に対して、「だって」などの言葉を付けることは絶対にしないで下さい。
これらは聞いたことあるでしょうが「魔の5D」と言われています。
5つの言葉
・でも
・だって
・どうせ
・だけど
・だから
この言葉自体が悪いのではありませんが、この後に続く否定的な言葉に注意しなくてはなりません。
魔の5Dの後には自分の方が正しいという独断や、どうせ無理という否定的な言葉が続きやすいからです。
・でも、やったって無駄じゃん
・だって、そんなの無理じゃん
・どうせ、無理だって
・だけど、私のせいじゃない
・だから、やるなって言ったじゃん
こうした言葉で自分の行動に限界を作り、もうこれ以上先が無いのだとするのは避けたいものですね。