日常で使える心理術Part6
体重200㎏近くあり、気性の荒いニシゴリラを木の枝で突っつくとどうなるかみんなも気になるだろ?
<目次>
1.無意識を利用して、相手の心を開かせる
ノンバーバルコミュニケーションという言葉があります。「言葉を介さないやりとり」という意味です。
足を組み替えたらこう意味、手のひらを上に向けて座る人はこういう人、といった類です。
最近は多くの書籍にも解説されているため、多くの日人はご存じかもしれません。実はこのような解説の本がなくとも、私たちは無意識にその意味を拾っています。
「理由は分からないけど、この人はなんか気に入らない」など、なぜか嫌いという人はいませんか?
そういった相手は逆にあなたのことを嫌いであることが多いです。これは私たちが無意識に相手の出すノンバーバルサインを拾っているからです。
ということは、もし相手を手中に収めたいのであれば、その意識を逆に利用しましょう。やり方を挙げ始めるときりがないので、ここでは基本的なことだけ説明しておきます。
嫌いな人に自分の感情を悟られたくない時、人は自分の体に意識を向けるなどして、感情移入しないようにします。
そこで、よく現れる行動は、腕を組む、足を組む、口を結ぶなど、身体の内側へと意識が向いたものです。
また、興味のない人の場合は机の物をいじったり、カバンの中を見たりといったしぐさが多くなります。
逆に好きな人だと、身を乗り出したり、目が輝くなどの動きが非常に多くなります。
つまり、相手を手中に収めたいのなら、相手に身を乗り出し、目を大きく開き、相手の話に食いつくように聞けばいいでしょう。
その際、あなたの相手に対する思いや感情はすっかり忘れてください。
そうすることで、相手のあなたに対する感情が無意識に変化し、徐々に心を開いてくれることでしょう。
2.○○で印象の悪さをひっくり返す
3度目の正直といいう言葉がありますが、この言葉は心理学でしっかりと証明されています。よく第一印象ですべてが決まると言いますが、それは間違いです。
イギリスのセントアンドリューズ大学で行われた実験があります。
女性数名に協力してもらい、男性に対する印象を三回に分けて調査し、どれだけ印象が変わるのかを検証する実験です。
1回目、男性は女性に嫌われるような態度で第一印象を植え付けます。もちろんこの時点で女性の評価は非常に悪くなっていました。
2回目、今度は自分の過去を話、つらい経験があり、人と接することが苦手だと告げます。
3回目、女性に対して非常に優しい態度を取り始め、1回目あった時の態度を謝罪します。
調査の結果、9割の女性が男性の印象をとても好感が持てると答え、第一印象のイメージは消えてなくなっていました。
以上のように第一印象は挽回が可能だと証明されています。
このように3段階に分けて印象を植え付けるやり方を「スリーセット理論」といい、どんなに最初の印象が悪くてもその後の動きで回復が可能です。
これは異性間だけでなく、ビジネスにおいても使える手法です。
取引先に対して、「第一印象が悪かったな」ともし感じたら、そのままにしないで、必ず2回、3回と会いに行き、以前の態度を改め、新たな印象を植え付けることです。
すると取引先は最初の印象をすっかり忘れ、あなたに対して新しいイメージを抱くようになることでしょう。
逆に考えると、もしその人と縁を切りたいのであれば、このスリーセット理論を悪用してください。
1回目よりも2回目、3回目とどんどん態度を悪くすれば、この人は本当に態度が悪い、自分は関わりたくないと思うようになります。
つまり、しっかり嫌われるということです。
とことん嫌われたい場合は、逆スリーセット理論を試してみてください。
しかし、スリーセット理論は誰しもは使えないでしょう。なぜなら、まず第一回目で自分の反省点を自分自身で気づかなくてはいけなからです。
昨今様々な情報が世の中に出回り、あたかも自分は賢い人間だと勘違いしている人もたくさんいます。そう人はたいてい第3者目線で客観的に自分自身を見つめることなんてないし、自分の悪行を見直すことすらないでしょう。
俗に言う、プライドが高い人間です。
だから、そういった人たちは大抵勘違い無能であることが多いので、逆スリーセット理論を活用して、縁を切っても問題はないかと思われます。
私もその方法で沢山の人から嫌われ、嫌悪され、縁を切ったことがあります。
でもそこで得られるものもあります。今後一切その人と付き合わなくていいということと、人の感情で最もレアな「怒り」と言う感情を見れることですね。
私は人が憤怒している顔を見ると興...して.......ま......す...。
是非試してみてください。
3.話に興味があるか否か見抜く
人と人の会話では、目の前の人があなたの話を聞いているかは非常に大切です。
しかし、あなたの話が面白くなかったり、全く役に立たないと思ったら、一生懸命に話しても相手は全く無関心になります。
ただ、相手も良心のある「人」であるならば、一応ちゃんと聞いたふりをして、最後の一言は「とても面白かったよ、また話そう」となるでしょう。
このように、相手の話に関心を示しているかどうか、その心を見ることが出来れば、お互いの時間を無駄にせずに済みます。
もちろん、身体の動きを見る方法も沢山ありますが、もう一つ注目してほしい部分があります。
なぜ、身体の動きだけでは足りないのかというと、身体の動きにはその人特有の癖があり、もしそれが初めて会う人であれば、それが癖なのか、それとも心理的な動きなのかが分からないからです。
そこで自律神経のコントロール下にある部分を見ていきます。
ここでは相手の目を観察してみてください。目といっても、動きではなく目の中の黒い部分です。
人間はこの黒い部分、つまり瞳孔をコントロールできず、興奮状態になると拡張します。
何かに興味を示した時、喜びを感じた時、興奮状態になった時、瞳孔が開きます。
心臓と同じで、この動きを止めることは絶対に出来ません。
あなたは「テキサス・ホールデム」というポーカーゲームを知っていますか?
このゲームは世界的に有名で数々のプロが存在し、毎年ラスベガスでも数十億円とう賞金を懸けたワールドシリーズも存在するくらいです。
そのような場所で、プレーヤーの多くはサングラスをかけてプレーします。
ルール的にもそれが許可されています。騙しあいの駆け引きをする中で、この瞳孔の部分だけはどうしてもコントロールすることが出来ないからです。
もし、相手があなたの話に興味があるなら、相手の瞳孔は必ず大きくなります。
まずは話す前の大きさ、そして話しているときの大きさをしっかり見てみてください。その差であなたの話に関心があるのかどうかが分かります。
ちなみに、異性間ではさらに顕著に現れる現象なので、注意して見てみて下さい。
人の目をそもそも見れない人は、まずはそこから練習してみて下さい。
人の目を見て話せるようになると面白いほどその人のことが分かってきます。「目は口程に物を言う」言葉がありますが正にその通りです。
しかし、ずっと直視していると相手も不信感を抱くかもしれないので自然な流れで出来るように挑戦してみてください。
4.会話を切り上げた方がいい相手の表情
明らかに相手の機嫌が悪くなっているのに、なかなかそれに気づかない人はいるものです。
そういう人は相手の表情の変化に気づいていないか、自分の話す内容に夢中になっていることが原因です。
人によってはいろいろな反応の仕方がありますが、1つだけ、万国共通、誰の顔にでも現れる反応があります。
それは、嫌悪感を表す表情で、上唇の両端が一瞬釣りあがることです。
もしあなたの目の前の前にいる人がこの表情を浮かべたら、すぐに会話を終了し、切り上げることをお勧めします。
微表情額を研究するポール・エクマン博士は、人間には必ず現れる表情があると発表しています。
その表情は主に7つに分かれていて、怒り、軽蔑、嫌悪、喜び、悲しみ、驚き、恐怖です。
特にこの嫌悪の表情には気を付ける必要があり、人は一度嫌悪感を覚えると、なかなかその感情を取り除くことが難しいです。
少しだけ思い出していただきたいのですが、生理的に受け付けない、またはなぜか嫌いという人があなたにもきっといると思います。
そのような人に対しては、なかなか嫌悪感を払拭することが出来ないのはないでしょうか?
じっくり話をすればその感覚は取れるかもしれませんが、とにかく最初から接するのが嫌なので、なかなかそれ以上に進物は難しいです。
だからこそ、ビジネスにしろ、恋愛にしろ、プライベートにしろ、この表情の変化だけは絶対に見逃さないようにしてほしいですね。
せっかく築いてきた関係ですから、壊さないようにしたいものです。
でもその積み木のように積み上げてきた関係が崩れるのもまた神秘的で人間の深層心理が見えてくるシチュエーションですのでいいかもしれませんね。
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