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心理学・心理術の世界

自殺しそうな人が出す15のサイン

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現在日本では年間で100万人の人が自殺でなくなっています。

これは40秒に1人なくなる計算です。

 

それでも自殺する人は後を絶ちません。

 

自殺への関わり方は人それぞれです。

自殺未遂の経験のある方、家族や友人が自殺をした方。

これは、自殺への兆候のサインを見逃さないことも重要です。

 

しかし、自殺を考えている全ての人が表す兆候ではありません。

そして、その人が自殺を考えているのかどうかはサイン1つでは判断できません。

複数のサインや言動を考慮する必要があります。

 

ここでは、自殺を考えている人の15のサインについて考察していきます。

これらのサインを見逃さず、その人たちにどのような助けが必要なのk見極めることが出来れば、自殺を止める助けになる可能性があります。

 

 

<目次>

 

 

 

1.自殺の話をすること

自殺についてどう思うか?

死のうと思ったことはあるか?

もし自殺するならどのような方法で死にたいか?

1番いい自殺方法は何か?

 

このような質問をする人はその人が自殺を考えている可能性があります。

 

質問をするのはその人が意見を求めているからです。

相手に自殺を考えていることを悟られずに、アドバイスを貰うことができます。

 

これは、相手に助けを求めているサインとも言えます。

 

 

2.自分にとって価値のある所持品を手放す行為

高価なもの。

自分にとってあ必要なものを手放す。

 

このような行為について、周囲の人は違和感を覚えます。

 

しかし、その人にとって、死後の世界では必要のないものだからごく自然なことです。

 

こうすることで、死後、自分の大切な人の助けになりたいと思っています。

 

 

3.元気がない

うつ病を患っている人によく見られる症状ですが、自殺願望が伴うこともあります。

 

質のいい睡眠が取れていないことに加えて、気持ちが晴れるような活動意欲が湧きません。

 

 

4.アルコールや薬物への依存

これについては、心理学者のブルース・アレキサンダーによる興味深い実験があります。

 

1970年代後半、実験用ラットを用いて薬物中毒の理論を検討する実験を行いました。

 

それ以前は、感電死や食糧剥奪するリスクがあるにも関わらず、ラットは依存性の高い薬物を得るために、努力を惜しまないと結論付けていましたが、アレキサンダーはその理論を証明するために自ら実験を行いました。

 

実験ではアレキサンダーはケージにラットを入れて自由に活動させました。

ラット同士の交流も自由にさせました。

 

過去の研究によると、ラットはケージに1匹だけいると、薬物への依存性を強めて行くことが分かっていました。

 

しかし、アレキサンダーはほかのラットと自由に交流したラットは薬物をほとんど摂取しないことに気づきました。

 

これは同じことが人間にも起こり得ます。

誰とも繋がっていないと感じると、人も逃避の手段としてアルコールや薬物に目を向けてしまうのかもしれません。

 

また、アルコールや薬物に依存してしまう他の理由としては、自殺する気力を与えてくれるとも考えられています。

 

5.練炭やロープなどを購入する行為

勿論、その行為だけではその人が、自殺を考えているのかは判断できません。

 

しかし、ここまで紹介したように他のサインが見られる場合は注意が必要です。

 

例えば、キャンプなど理由がないのに、練炭を購入する行為は、その人が自殺をする為に購入したと考えられます。

 

 

6.遺書を書いたり既にある遺書を書きかえる行為

遺書とは、結婚や子供、加齢、ビジネスの立ち上げ、大切な人の死など、書くには色々な理由があります。

 

しかし、もし理由も無く、突然遺書を書きたいと言い出したら理由を聞いて確かめる必要があります。

 

 

7.一般的な睡眠時間が取れていない

これは、自殺を考えている人の多くに見られる特徴の1つです。

 

睡眠障害によって引き起こされているものではなく、夜にプライベートな問題で思い悩み、ストレスや取り留めのない考えに囚われて十分な睡眠が取れなくなっています。

 

夜に十分な睡眠が取れないのはその人がうつ病に囚われたり、自殺を考えている手がかりにもなります。

 

 

8.好きなことをやろうとしない

うつ病の人と同様、自殺を考えている人は、自分の大好きだったことに興味を示さなくなります。

 

どんなことにも心を動かされず、興味や意欲が減退します。

 

 

9.自傷行為

これは、自殺を考えている人達の中で、最も重要なものの1つです。

 

例えば、刃物などで切り付ける、肌を焼く、毒物を摂取するなどが考えられます。

 

これは、実際自殺をするために何が必要かを知る予行演習のようなものです。

 

自傷行為を行ったことのある人達は、自傷行為をする理由として、身体を痛めつければ、精神的苦痛から逃れられることを挙げています。

 

 

10.  社会生活に対する意欲の低さ

自殺を考えている人達は大抵、社会生活から脱落していきます。

 

このような人達は周囲の人達と繋がっていると感じていません。

 

結果、自分はその人たちとの絆に値しないと考え、家族や友人との関係を絶ってしまうこともあります。

 

これらの人達は、人付き合いが重要だと思っていないと考えることができます。

 

11.  感情を爆発させる行為

自殺を考えている人は、他人が何気なく話した内容に、過剰に反応して感情を爆発させてしまうことがあります。

 

それ程、感情を爆発させてしまうことを言っていないのに、感情的な反応が返ってくると、周囲の人達は困惑してしまいます。

 

しかし、自殺を考えている人にとっては、その話の内容が自分にとってトラウマになっていたり、トラウマを思い出すきっかけとなっている場合があります。

 

過剰に反応してしまうのはそのためです。

 

 

12.リスクの大きい行動をとるとき

研究では、自殺を考えている人はより危険な行動を取りやすいことが分かっています。

 

例えば、無謀な運転、喧嘩などのリスクの大きな行動を取る人は、自殺を考えている場合があり、注意が必要です。

 

 

13.ボディランゲージ

この行為自体は、自殺願望者特有のものということではないですが、他のサインと一緒に見られる時は、うつ病にかかっていたり、自殺を考えていると見ることができます。

 

例えば、前屈みになっている、うつむいている、目を合わせようとしないなどの行為には注意する必要があります。

 

 

14.過去の自殺未遂

これは、自殺願望があるかどうかを判断する上で最も重要で明白なサインです。

 

このサインはsuicidal tendency(スーサイダル・テンデンシー)と言われています。

 

自殺願望があったり、自殺未遂を繰り返す傾向があるという意味です。

 

うつに関する情報であまり理解されていないのは、うつは薬では簡単に治癒するものでは無いということです。

 

薬の服用を突然やめると、さらに深刻な症状に襲われることもあります。

 

これは、更なる自殺未遂を引き起こす可能性もあります。

 

 

15.幸せそうで穏やかな態度

これは、うつ病から回復したと周囲の人に与えやすいためです。

非常に見つけにくいサインです。

 

うつ病を患って自殺を考えている人は、うつが最も深刻な状態にある時に自殺すると誤解されがちですが、実際にはそのような状態にある時は自殺を実行する気力はほとんどありません。

 

自殺に限らず、食事をするにも、テレビを見る気にも、好きなことをする気にすらならず、一日のほとんどをベッドの上で過ごしたりします。

 

実は自殺には計画を立てて実行するエネルギーが必要で、人が自殺を決行するのは深刻な状況を脱した直後の回復期です。

 

その時には、自殺をするための明晰な思考力があり、計画を実行するエネルギーもあります。

 

自殺を決行する前、その人と会った家族や友人はその人が幸せそうで、病気が良くなったと安心してしまいます。

 

しかし、実際は自殺計画を完成させ、この世界で受ける苦痛からようやく解放されると考えています。

 

 

まとめ

 

今回は自殺を考えている人の15のサインについて考察しましたが、1つのサインでは確信を持てることはないので、複数のサインがあるかどうかが重要です。

 

あなたの周りの大切な人を守ってあげてください。

 

 

 

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